鬼女のもとにいくと、鬼女はボロボロの恋文をみて微笑んでいた。
呪術師は仮面をとって女の前に姿を現した。
鬼女は、驚くこともせずゆっくりと微笑んだ。

「貴方はここから出たいとは思わぬか?」
「出たところで、行く場所はございませぬよ。」
悲しそうに鬼女は言った。
「この中に入ると、不思議な気分にとらわれる。どんな気分だ?」
「さあて、でもここに入るといいものも悪いものも全て見えます。」
「ほう・・・今はどちらだ?」
「悪いことが起きます。」
呪術師はその言葉を聞いて、自身のやるべきことを悟った。