お久しぶりです暇で仕方がない御方々。
俺が誰かって?関心があるフリはやめて欲しいね。

まぁ、少し自己紹介をしてあげれば俺は君たちとは違ってとても忙しい人で

人を見下すのが大好き、ちなみに趣味は悪口だよ。

ま、今はちょうど休憩中だから仲良くしてよね。

それにしても、たまにはこうして安楽椅子に腰をかけて優雅に新聞を広げるのも悪くない。

 

君たちの相手はそのついでだ。

なんでも、新聞を見れば凶悪犯が脱獄したそうだってね。
俺のところにゃその手の話が大好きなようで、すぐ俺の話に食いついてくるいかがわしい人間たちばかり。

君たちもそうなのかな?

まだ少しだけ、俺には時間がある。


俺は話すのが大好き。だから少しだけ、話を聞かせてやろう。くだらない男の話だ。

この話は有名だから、知っていたらごめんね。


当たり前だけど、俺自身の話じゃないことは肝に命じておくように。

くだらない前ふりはここまでにしてとっとはじめようか。


01とある理髪店で待つ男へ